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コストデザインを意識する

山崎 登志雄氏 作
山崎 登志雄氏 作

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントの(Cyphs)サイフスです。

 

コストデザインって知っていますか?

山崎 登志雄氏によれば「新商品開発時点でベストコストを設計する技法」と表現されております。

 

ただ、最近はあまりはやらない感じでしょうか。

 

<コストデザインの視点>

企業として事業を開始する場合にサービスや製品とそれらのビジネスモデルを検討します。その段階を構想段階といいますが、その時点である程度のコンセプトと物理的な提供価値と情緒的な提供価値を設定することになります。

 

 

構想段階では、顧客に提供できる便益をぼやっと捉えていますが、実は頭の中であったり、設計者の中ではこの製品は「〇〇の機能を提供したい」「性能はこの程度」「柔らかい感じと強度を出すために〇〇の素材あたりが妥当ではないか」等というボヤっとした形ができます。

 

よくよく考えてみてください。

その時点である程度製品化するうえで必要な要件が見えてきませんか?

 

それを調べてみると大まかな想定コストがわかるようになります。

もちろん調達によりコストを低減することや試作の検証を踏まえて、達成水準を下げることもありますので、削減の余地はあると思いますが。

 

しかし、中小企業では削減の余地はかなり低いといえます。

ほとんどが自社の技術だけで賄いきれないからです。

つまり構想時点である程度のコスト想定ができるわけなので、その時点でコストが大幅に高いようでしたらコンセプトの見直しも検討する方が良いと思います。

 

ある程度の試作まで作ったあとに急にコストを抑えることは厳しいので、お気を付けください。

コストを落とせる外注先、業者を教えて欲しいという相談をよく受けますが、なかなか難しいですね。

 

一が肝心で「最初で勝負が決まってしまう」こともありますので注意していください。