こんにちは、中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。
会社の中で、社員や職種別にかかわらず色々な視点でアイデアを重ねていく取組をお勧めします。
音楽同様だと思います。
エルビスやビートルズがあって今があるように、HipHopのSamplingがあって進化を続けているように。
強い会社は、小さなアイデアを「いいね!」といえます。
そしてそれに更に言葉をかぶせて、アイデアを膨らませることができます。
多くの物事はいわゆる真似の中で発展していくものです(もちろん特許侵害や機密情報の盗用等もってのほかですが)。
以下一例です。
ある会社の支援をしていましたが、全く発言が出ない会社で、社長もしゃべらない。
私一人であれやこれやと話している状況が続きました。
こういった場合の対応はなかなか難しいのですが、以下のような取り組みとコミュニケーションの取り方を変更しました。
〇事例を豊富に事前に繰り返し伝える
その答えを同意して真似ても良しとするし、何かエッセンスとして足してもらえればよりよいとする
〇発言をほめる
参加する社長や上長には肯定的な感想をだしてもらう(否定から入らせない)
また外国籍の方もいたりする場合も自分の意見をださせてみる(全く違う視点が得られる)
〇発言を引き出すため、話題の設定を課題と別テーマにする
身近な課題から入るとまじめな議論しかできないため(支援回数が複数回ある場合)
〇ファシリテーターが各発言に乗っかり、被せていき、自ら検証してみる
一人でノリ突っ込みをしている状況を見せる
〇検証結果については肯定的な形で伝える
全て正解だし、間違えてもいる、その会社に合ったものを選択するだけ
結果は以下のようになりました。
「〇〇さんの言っていたテーマの件で他にもこんな問題があった」
「△△さんの問題意識に自分が思っていた課題を足すと他の業界でもいえることになるね」
「□□さんの問題意識はうちのデメリットを逆手に取ると対応できるかも」
などと他の人の意見に相乗りし、いくつかの言葉を足したり、分けたり、一部分の要素だけ抜き出したり(共通因子)など、色々な形に変化させることができました。
その企業では、長期的なビジョンを描けなかったのですが、社員のボトムアップで自社でも関われそうな新たなテーマを発掘できました。
それは他人を認める環境が整ったため目線が揃ったともいえます。
このような言葉の「かぶせ」「相乗り」を推奨してみてください。
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