こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのCyphs(サイフス)です。
システムやソフトウェア産業の歩留まりについて考えてみました。
素人のはなしとして読んでいただけると幸いです。前半は、ソフトウエア業の歩留まりの話で、後半がシステム導入の考え方になっています。先にお詫びしておきます。
多くの業務が人手による打ち込みに依存しています。
そのため、歩留まりを考えるといくつかの公式が考えられます。
ソフトウェア完成時間/SEの投入量、良品プログラム量/プログラム数 等ではないでしょうか。
SEを投入してもソフトウェアの完成時間がかかるようですと、人月的な視点から見て歩留まりが良いとは言えません。
プログラム数は予定通りだが、間違いが多ければいずれ修正が待っているわけで歩留まりが良いとは言えません。
ただし、日常的に起きるこの活動がいつもよりもソフトウェアの価値を高め、売価が高まるのであれば、生産性の向上としては高まるかもしれません。
では歩留まりが良くなるためには何が求められるかです。
いわゆるパッケージの組み合わせで対応できるのに、オンプレミスでの作りこみになり、結果としてバグが多いなどです。
もちろんパッケージ同士の組み合わせもそれぞれの情報のやり取りを考えるとそれぞれの癖が出ることがありますが、各システムの情報の持ち方、吐き出し方などをしっかりとすればよいはずです。
それでもオンプレミスを選択されるケースがあります。
ここからはシステム導入の失敗談です。
データの移行を他社製のシステムに移し替えることができるとした場合、パッケージソフトは有効といえますが、そんな簡単にデータは移行できません。みなさん、それを間違えてある種落とし穴にはまっていきます。
多くのパッケージソフトは長期的に更新して使ってもらう前提となっており、データの移行はもってのほかという考え方です。
そんな素敵なことをすれば、後発組にクライアントを取られてしまう可能性だってあります。
ということから、なかなかパッケージソフトにも移行性に問題があるというわけです。
そうなるとどんなデータも吐き出せるオリジナルのデータベースの構築が前提になり、オンプレミスによるフル構築ということになります。
しかし、一から作るわけですから最初に述べた歩留まり率が下がる要因となります。
結局、人の手で要件定義された各機能を整えていくわけです、システムが複雑になればなるほど関連する箇所が増えるためミスが増えます。
クライアントの業務の幅も影響を受けます。
特に官公庁は入札で定期的に更新されることを前提としますので、システムの移し替えなども考える必要があります。
そのためパッケージソフトでの対応が難しいことも多く、故にシステムの初期段階が不安定となります。
そして、長期的にバグを直していく形になりますので、当初システムの質が低く新聞などに取り上げられるわけです。「失敗」と。
SEの方々は相当優秀な方が多いのですが、上記以外の制約もあり力を発揮できないでいます。
そんなSEさんたちが生産性を高めて業務ができるように、発注者側も受注者側も考えてみてください。
移行しやすいパッケージが普及することで、お客様に必要な機能を提供することで勝負することが可能となります。つまり、無駄なことをしなくて済むことになりますので、生産性が高められると思います。
いかがでしょうか? 現実的には大批判と分かっていないコールが聞こえますが、ある意味これを主導して、システムのAmazonモデルを検討することも良い考えではないでしょうか。
難しいかな。。。
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