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新規事業に必要なこと③(新規事業のスタイル)

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのcyphs(サイフス)です。

新規事業を考える際の自社のビジネススタイル(モデルではありませんよ)の検討について述べます。

 

簡単にいえば貴社が現在BtoBBtoCBtoBtoCDtoCといったスタイルに位置し、今後どうしていきたいかということを考える必要があります。 

取り組みたいと思うスタイルに対して自社が対応できるのか、不足するリソースがどの程度あるのかを認識するきっかけとなりますのでご検討してみてください。

 

簡単に以下に各スタイルの違いを示します。

 

 

BtoBとは

業者対業者といわれることがありますね。

例えば加工業や電気通信業などで考えてみましょう。

それらの企業は自社の技術やサービスをメーカーや商社などに提供しますので、専門業者同士の商売となります。

そのため専門知識を持つ顧客(メーカー・商社等)のバイヤーのニーズとウォンツを理解して動くことが重要といえます。

 

 

BtoCとは

メーカー等の視点で考えると分かりやすいです。いわゆるエンドユーザー向けのビジネスとなります。

もちろん商社や卸などに提供した後にBtoBtoCとなるケースもありますので、さまざまなケースがあります。

宝石商の場合は、デザイナーから考えると10数社入ることすらあります。

 

BtoCではエンドユーザーや特定の集団へのニーズとウォンツを考える必要があります。

また、BtoBtoCを考えると進め方をいきなりコンシューマーとするのではなく、専門家であるバイヤーや流通経路の事情、棚取りの仕組み、そして古くからある慣習まで理解しなければなりません。

そのためBtoCのニーズにだけ合致していれば良いわけではないのです。

貴社が市場調査をしてユーザーが本当に欲しいものは「これだ」と明確化できても中間に入るバイヤーの意思が関与することになります。

 

DtoCとは

直接エンドユーザーにダイレクトに販売する方法です。

メーカーが仲介業者を通さずに直接エンドユーザーに提供する方法を指します。

インターネット普及前のBtoCBtoBtoCがほとんどで、DtoCが増えてビジネスとして成立するのは直近だといえます。

これはメーカー自体が在庫とお客様へ届ける活動も含めて関与することになります。

そのため相当な負担がかかります。

もちろん商社や卸にマージンを取られてしまうことが嫌な場合は、リスクを負ったうえでの選択肢となり得ます。

直販することはメーカーとしての保証や製造物責任も強く求められるし、お客様窓口なども必要となるため、ご苦労されている中小企業は多いと思われます。