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新規事業に必要なこと⑥(自社分析とコアコンピタンスの確認)

こんにちは中小企業診断士、ストリートコンサルタントのcyphs(サイフス)です。

新規事業第⑥です。

新規事業を考えるうえでスタンダードな自社分析とコアコンピタンスの確認をする必要があります。
一般的に自社分析をすると自社の優位性や弱点を抽出していくことになります。
いわゆるSWOTのS(強み)とW(弱み)の分析といえば分かり安いでしょうか。
一方であまり認識されていませんがSWOTは誰を競合と設定するか、どのような市場で活動するプレイヤーを競合と設定するかで見方が変わります。
つまり、あなたが設定した会社によっては強みが弱みに代わることすらあります。
従って競合や市場の立ち位置の理解なくしてSWOTから戦略にもっていこうとCrossSWOT分析をかけても正確な戦略をあぶりだすことは難しいかもしれません
そのため私のやり方としては3Cのcompanyによる分析を行っています。

コアコンピタンスによる分析が必要

その分析の中から貴社のコアコンピタンスをあぶりだすのです。
コアコンピタンスというのは、他社に真似できない核となる能力。 成功を生み出す能力であり、競争優位の源泉となる能力となります。
具体的には、以下のような能力となります。

・顧客に対して利益(ベネフィット)をもたらすことのできる能力
・競合他社が真似できない、真似されにくい能力(技術等)
・複数の商品・市場に推進できる能力(ある技術等が他市場においても価値を見出せるもの)

コアコンピタンスの設定は難しい

コアコンピタンスとは他社に真似できないとある様に、競合を誰に設定したとしても優位性を確保できる力といえます。
SWOTであぶりだしたS(強み)は表層的な分析でしかないといえます。そのため徹底的にその強みを確認するのです。
例えば、Sの中で加工能力が高いとした場合、それでは競合次第では負けてしまうことがあります。
そこで高い加工能力の源泉となっている要素、要因を分析するのです。
そうすると高い加工能力の源泉が正確な設計にあるのか、加工設備にあるのか、価格に対して高い能力なのか、さまざま浮き出てきます。
その中に他社と比べても負けない要素があればそれが真の強みということが可能です。
最初にあぶりだした強みや弱みは言葉でいえば大きな要素にまとまったものを表すイメージとして考えてみてください。

ケイパビリティを忘れるな

次に考える必要があるのはケイパビリティです。
コアコンピタンスが企業の攻めの能力とすると、ケイパビリティは支える能力となります。
ケイパビリティとは 、企業全体の組織的な能力及びその組織により生み出される他社より優位な強みを指します。
バリューチェーン上の支援機能も含めた組織的な能力であり、開発力、営業力、生産力、マーケティング力やシステム力等といえばよいでしょうか。

皆様が自社分析を行う場合は上記を踏まえて実施してみてください